脂質異常症とは
脂質異常症は、血液中にあるコレステロールの量が多くなる病気のことです。
健康診断などでコレステロール値を指摘されることで発覚し、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が通常よりも多くなってしまっている状態、もしくは善玉(HDL)コレステロールが通常よりも少なくなってしまうと発症します。
コレステロール値が高い状態が続くと、血液の流れが悪くなってしまい、血管が詰まりやすくなったりすることから様々な病気を引き起こす可能性が指摘されています。
このような方は要注意です!
- 健康診断やクリニックでコレステロール値や中性脂肪の高さを指摘された方
- 肥満体型の方
- 甘いものや揚げ物などを好んで食べる方
- 喫煙習慣のある方
- 頻繁にお酒を飲まれる方
- 生活リズムが不規則な方・睡眠不足な方
- 運動不足である方
- ストレスが溜まりやすい方
脂質異常症は、早い段階から適切な治療を行うことで、動脈硬化の進行を抑え、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気を防ぎ、健やかな生活を長く続けることにつながります。
上記に当てはまる方や、少しでも気になる方はお気軽に当院へお越しください。
また、現在治療中の方で、今の治療にご不安をお持ちの方も、どうぞお気軽にご連絡ください。
土日も診療
阪東橋駅(横浜市営地下鉄)から徒歩5分
脂質異常症は自覚症状がないことが多い?
脂質異常症は、初期段階では目立った症状が見られないことが多くあります。
しかし、治療をせずに放置すると、動脈硬化の進行に繋がり、心臓の血管が狭くなったり詰まったり(狭心症や心筋梗塞)し、脳卒中(脳梗塞や脳出血)や末梢動脈疾患(PAD)などの重篤な病気の発症リスクを高める要因となります。
糖尿病、高血圧、肥満などの要因も動脈硬化の発症に影響しますが、その中でも脂質異常症が最大のリスク要因と考えられています。そのため、健康診断でコレステロール値に異常があるとの指摘を受けた方は、早めに改善する必要があります。
脂質異常症の原因
脂質異常症には、遺伝的要因による原発性と、生活習慣の乱れによる続発性があります。
原発性脂質異常症
原発性脂質異常症とは遺伝的な要因によって発症する脂質異常症のことです。近親者に脂質異常症の方がいらっしゃる場合には、発症リスクが高くなる傾向にあります。生活習慣に関係なく発症してしまうため、気を付けていても発症してしまうのがこの病気の特徴です。定期的に健康診断を受けるなどして、常に健康状況を把握しておくことが大切です。
続発性脂質異常症
続発性脂質異常症は、主に生活習慣の乱れが原因で発症する脂質異常症です。脂っこい食事や甘いものをよく摂取する、カロリーの高い食事を好んで食べるなどの食習慣の乱れによって、コレステロール値が高くなる方が多くいらっしゃいます。その他に運動習慣がないことも続発性脂質異常症の原因になります。続発性脂質異常症の発症を防ぐためには、栄養バランスを考慮した食習慣と適度な運動習慣が有効です。
脂質異常症の合併症
脂質異常症は血流が悪くなってしまうため、様々な血管の障害やそれに伴って引き起こされる病気の原因になります。
脳梗塞
コレステロール値が高くなると、血管内にコレステロールが蓄積されることになります。その結果脳の血管が詰まってしまい、脳梗塞が起こります。
脳梗塞になると、言語障害や身体障害が残ってしまうなど、重篤な後遺症が残ってしまう可能性もありますので、早期に治療を行うことが重要です。
心筋梗塞
心筋梗塞は脳梗塞同様、コレステロールの堆積によって心臓の血流が悪くなってしまうことで起こります。
心臓の筋肉への血液の巡りが悪くなってしまった結果、心臓の筋肉の細胞が壊死してしまい、心臓の機能の低下を招く事になってしまいます。
突然死などのリスクもございますので早期の治療が重要です。
脂質異常症の検査
検査では、まず血液検査を実施し、診断基準が逸脱していた場合、脂質異常症と診断されます。この際に病態をより精密に判断するため、レントゲン検査などを行うこともあります。
脂質異常症は症状としては現れにくい病気ですが、早期に治療をすることで重篤な病気の発症を防ぐことができます。
健康診断などで「コレステロール値が高い」と指摘されたら、必ずお近くの医療機関へ受診を行うようにしてください。
脂質異常症の診断基準
| 脂質異常症の診断基準 | ||
|---|---|---|
| LDLコレステロール | 140 mg/dL以上 | 高 LDLコレステロール血症 |
| 120~139 mg/dL | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
| HDLコレステロール | 40 mg/dL未満 | 低 HDLコレステロール血症 |
| Non-HDLコレステロール | 170 mg/dL以上 | 高 non-HDLコレステロール血症 |
| 150〜169 mg/dL | 境界域高 non-HDLコレステロール血症 | |
| トリグリセライド(中性脂肪) | 150 mg/dL以上 | 高トリグリセライド血症(空腹時) |
| 175mg/dL以上 | 高トリグリセライド血症(随時) | |
脂質異常症の治療
食事療法
生活習慣病の治療の基本は食事療法です。
カロリーの高い食事や甘いもの、揚げ物などの食事を控え、バランスのいい食事やカロリー計算のされた食事を摂取できるように食習慣を整えていくことが重要です。
脂質異常症の食事「脂質異常症に良い食べ物」
野菜・きのこ・海藻
食物繊維は、健康な腸内環境を維持し、コレステロールの吸収を抑制し、排泄を促進するなどの働きがあります。特に、ごぼう、こんにゃく、きのこ類など、水溶性食物繊維が豊富な食品がお勧めです。
緑黄色野菜
ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含み、強い抗酸化作用を持つ緑黄色野菜は、動脈硬化の予防にも繋がるとされています。日々の食事に、ほうれん草や小松菜、ブロッコリー、にんじんなどを積極的に取り入れましょう。
玄米・こんにゃく
玄米やこんにゃくなど食物繊維を多く含む食材は、血糖値の安定に役立ちます。玄米は白米と組み合わせて炊くことで取り入れやすくなり、こんにゃくは煮物や炒め物など、幅広い料理に応用が可能です。
大豆製品
大豆製品に含まれる大豆タンパク質は、コレステロール値を下げる働きがあります。豆腐、納豆、油揚げ、厚揚げなど、大豆製品は多様な料理のバリエーションに活用できます。
白身魚・鶏むね肉
動物性タンパク質の中でも特に低脂質・高タンパクでお勧めの食材です。鶏むね肉は皮を取り除き、白身魚は蒸したり焼いたりするなどの調理法がお勧めです。
卵白
卵白は、低カロリー・高タンパクな食材です。卵黄よりもコレステロールが少ないため、卵料理を作る際は、卵白を多めに使用すると良いでしょう。
無糖のヨーグルト
腸内環境を整え、コレステロールの吸収を抑制する効果が望めます。無糖タイプを選び、糖分の摂取量に注意してください。
発酵食品
発酵食品には、腸内環境を整える働きがあります。納豆は良質なタンパク質の優れた供給源であり、キムチには代謝を促進する効果があるカプサイシンが含まれています。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンという成分には、抗酸化作用があります。これにより、体内の悪玉コレステロールを低下させると同時に、善玉コレステロールを高める作用が期待できます。
脂質異常症で食べてはいけないもの一覧
脂質や飽和脂肪酸を多く含む食品
- 鶏肉の皮、牛肉・豚肉の脂身
- 加工肉(ベーコンやソーセージなど)
- 乳製品(バター、生クリーム、チーズなど)
- 動物性油脂(ラードや牛脂など)
- 魚介類(ウナギ、イクラ、筋子など)
- 卵黄(1日2個以上)
など
トランス脂肪酸を多く含む食品
- マーガリン
- ファットスプレッド(脂肪含有の塗り物)
- ショートニング
- パン
- 菓子
- 揚げ物
など
運動療法
運動習慣を身に着けることも重要です。
激しい運動ではなく軽いウォーキングやジョギングなどを行うことも効果的ですので、少しでも運動習慣を定着できるように徐々に実施していきましょう。
薬物療法
上記の治療法でコレステロール値の改善が見込めない場合は、薬物療法を検討します。
お問い合わせ
脂質異常症は無症状のまま進行することがあるため、定期的な健康診断や相談が重要です。健康診断等でコレステロールの異常を指摘されたら放置をせずに、お早めにお近くの医療機関にご相談ください。
監修・執筆:福田浩之
| 役職 | 横浜橋クリニック院長 |
|---|---|
| 所有資格 | 日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本超音波医学会専門医/難病指定医/身体障害者福祉法第15条に基づく指定医師 |
| 所属学会 | 日本内科学会/日本消化器病学会/日本肝臓学会/日本超音波医学会/日本画像医学会 |
脂質異常症の診断・治療なら 横浜市南区阪東橋駅近くの当院へご相談ください。
土日も診療
阪東橋駅(横浜市営地下鉄)から徒歩5分
路線図マップ
当院は横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」が最寄り駅で、横浜市南区にある横浜橋商店街の中にある内科クリニックです。
当院は阪東橋駅から徒歩5分の場所に位置しているため、同じブルーラインの沿線上にある高島町や桜木町、関内、伊勢佐木長者町、吉野町、蒔田、弘明寺などからも患者様にご来院いただいております。
また、京浜急行線の黄金町や南太田、日ノ出町、井土ヶ谷などからもご来院をいただいている他、バスで磯子や丸山町などからもアクセスがしやすい立地にあります。
当院では高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病をはじめとして、肝臓専門医による脂肪肝、肝機能障害などの診断・治療、胃カメラ検査を用いた消化器疾患の治療も行っております。
健康診断で異常を指摘された場合や、消化器などに異変を感じた場合には阪東橋駅近くの当院にご相談ください。
