甲状腺疾患の治療で、このようなお悩みはありませんか?
- 定期的な通院や薬の調整に時間がかかり、負担に感じている
- 担当の先生が頻繁に変わり、じっくり相談できる機会が少ない
- 今のクリニックでは説明が物足りず、治療に不安を感じる
- 食事や運動など、生活習慣についても具体的なアドバイスがほしい
- 転院を考えているけれど、どこに相談すべきか迷っている
- 今の治療が自分に本当に合っているのか、疑問を感じる
こうしたお悩みをお持ちの方は、当院にぜひご相談ください。
当院では、他院からの転院をご検討されている患者さんに対しても、スムーズな移行をサポートいたします。これまでの治療経過や検査データなどを丁寧に拝見し、患者さんの背景を尊重した上で、最適な診療を提供してまいります。
甲状腺疾患とは
甲状腺疾患とは、首の前面にある蝶々のような形をした「甲状腺」という臓器に異常が生じる病気の総称です。甲状腺は、体の新陳代謝を活発にする「甲状腺ホルモン」を分泌しており、このホルモンの量が多くなりすぎたり、少なすぎたりすることで、様々な症状が現れます。
甲状腺疾患は、体のだるさ、むくみ、動悸、体重の変化など、日常生活でよくある症状から始まることが多く、ご自身で病気に気づきにくい場合があります。
しかし、適切な診断と治療を受けずに放置すると、心臓への負担や精神的な不調、その他様々な合併症につながる可能性があります。
そのため、甲状腺の病気は早期発見・早期治療が非常に重要です。気になる症状がある方や、健康診断で甲状腺に関する何らかの異常を指摘された場合は、放置せずに精密な検査を受けることが大切です。
当院では、血液検査や超音波検査(エコー)を用いて詳細な検査を行い、正確な診断を行っています。早期に適切な治療を開始することで、症状の改善はもちろん、将来的なリスクを軽減し、健康な生活を維持することにつながります。
現在、他の医療機関で甲状腺疾患の治療を受けている方で、転院をご検討されている方や、現在の治療にご不安をお持ちの方も、どうぞお気軽にご相談ください。
土日も診療
阪東橋駅(横浜市営地下鉄)から徒歩5分
甲状腺とは
甲状腺は、ホルモンの一種である甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、身体の代謝や成長を調節している臓器です。
喉の中央、喉ぼとけのすぐ下にあり、重さは15~20g、サイズは4~5cm程度の、蝶が羽を広げたような形状で気管に付着しています。女性の方が男性よりも大きく、位置も上方にあります。外からはほとんど見えませんが、甲状腺の病気になると甲状腺が腫れることで、首下部分が太く見えます。
ホルモンとは
血液中には、多くの異なる種類のホルモンが流れています。女性ホルモン、男性ホルモン、成長ホルモンに加え、アドレナリン、ステロイド、インスリンなどもホルモンの一種であり、現在知られているホルモンには100種類以上あります。
ホルモンとは「体内で生成される極めて小さな生理的化学物質で、血液中を循環し、細胞や臓器の活動を調節するもの」と定義されています。
甲状腺ホルモンとは
甲状腺ホルモンには、サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類があります。これらのホルモンの分泌は、脳内の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によってバランスが保たれています。体内の甲状腺ホルモンの量が不足すると、下垂体はTSHの分泌量を増やし、甲状腺に対してホルモン生成を促すよう働きかけます。一方で、甲状腺ホルモンの量が過剰になると、TSHの分泌は抑えられ、ホルモンの過剰産生が抑制される仕組みになっています。
甲状腺ホルモンの働き
簡単に言うと、甲状腺ホルモンは、身体の新陳代謝を調節する働きをしています。心拍数、体温、自律神経の機能をコントロールし、エネルギー消費量を一定に保ちます。お子様の成長や発達、成人の脳機能の維持に欠かせないホルモンです。
甲状腺ホルモンの異常による症状とは?
甲状腺ホルモンが過剰に出ている場合
- 動悸
- ほてり
- 発汗異常
- 手足の震え
- いら立ち
- 体重減少・増加
- 下痢
- 過少月経
など
甲状腺ホルモンが不足している場合
- 心拍数の低下
- 冷え性
- 乾燥肌
- 言葉や動作の遅さ
- 眠気、物忘れ
- 体重増加
- 便秘
- 過多月経
など
共通の症状
- 疲労感
- 疲れやすさ
- 足のむくみ
- 抜け毛
など
甲状腺の腫れは甲状腺疾患が原因?
甲状腺の病気がある場合、その部分が腫れることがありますが、腫れ方には個人差があります。甲状腺全体が大きくなるタイプもあれば、特定の部分だけが結節(しこり)のように腫れるタイプもあります。
鏡を見ながら唾を飲み込んだ際、喉ぼとけの下にあるしこりが上下に動いているのが確認できることがあります。また、近年では健康診断の際に行われる首の血管エコー検査によって、自覚症状のない小さなしこりが偶然見つかるケースも増加しています。
主な甲状腺疾患
甲状腺腫瘍
甲状腺腫瘍の多くは良性ですが、まれに悪性(がん)の場合もあります。甲状腺がんと診断されるとショックが大きいですが、そのうち約90%は進行が遅く、生命に直ちに影響しにくい「乳頭がん」です。治療の中心は手術であり、一般的ながん治療である化学療法や放射線療法は効果が少ないことが特徴です。甲状腺がんは予後が良好ですが、首には重要な血管や神経、気管、食道があり、慎重な対応が必要になります。特に若い女性では、美容面にも配慮が求められます。良性腫瘍の場合、手術は不要ですが、多くの場合、手術により完治が期待できます。専門的な治療が必要と判断した場合は、当院が連携する高度医療機関をご紹介します。
甲状腺機能低下症「橋本病」
甲状腺機能低下症の主な原因は慢性甲状腺炎で、発見者の名から「橋本病」とも呼ばれます。成人の約10人に1人がかかるとされ、特に女性は、男性の2倍以上多く発症します。橋本病は甲状腺に対する抗体が作られることが原因と考えられますが、機能低下症になるのは10人に1人程度です。その他、甲状腺手術後や脳下垂体疾患、薬の副作用によっても起こります。ヨウ素を含むうがい薬や昆布エキス入り健康食品を常用すると、ヨウ素過剰により甲状腺機能が抑制され、機能低下症になる場合もありますが、使用を中止すれば回復します。長引く場合には、自然に生成されるホルモンを補う甲状腺ホルモン剤を投与します。適量であれば副作用はほぼありませんのでご安心ください。
甲状腺中毒症
甲状腺中毒症には、大きく分けて甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症の2種類があります。どちらも甲状腺ホルモンが過剰に作られ、その血中濃度が上昇すると、全身の代謝が過剰になる病気です。
バセドウ病
甲状腺を刺激する抗体が、甲状腺のTSH受容体を刺激し続ける自己免疫疾患です。甲状腺機能が過剰になる「甲状腺機能亢進症」の代表的な原因でもあります。
動悸、汗が増える、手の震え、体重の減少、イライラ感などの症状が現れます。中には目が出てくるような症状(眼球突出)を伴う方もいます。治療には、薬による内服治療(抗甲状腺薬)、放射性ヨウ素を使ったアイソトープ治療、手術による甲状腺の切除などがあり、患者さんの体調や希望に応じて検討します。専門的な治療が必要と判断した場合は、連携する高度医療機関をご紹介します。
機能性甲状腺結節
甲状腺内には結節があり、これらの結節はTSHの影響を受けずに、独立して甲状腺ホルモンを作り出しています。この結節の数に応じて、単発性結節と多発性結節に分類されます。甲状腺全体が肥大し、ごつごつした結節状(腺腫性甲状腺腫)となり、自律的に甲状腺ホルモンを作り出す場合もあります。
症状はバセドウ病と似ていますが、目の症状がない点が異なります。治療は、薬が効きにくいことが多いため、放射性ヨウ素治療や手術で結節を取り除く方法も検討します。
TSH産生下垂体腫瘍
脳の下垂体にあるTSHを生成する細胞が腫瘍化し、自律的にTSHを産生するため、TSHおよび甲状腺ホルモンの過剰生成を引き起こします。
症状は他の甲状腺機能亢進症と似ていますが、原因が脳にあるため、治療には下垂体の手術が必要になる場合があります。専門的な治療が必要と判断した場合は、連携する高度医療機関をご紹介します。
妊娠性一過性甲状腺機能亢進症
妊娠初期に起こる一過性の甲状腺機能亢進症です。胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)には甲状腺を刺激する作用があり、hCGの濃度や性質(糖鎖の構造)によっては甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを生成させ、一時的に甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。
軽度であれば治療を必要とせず、妊娠中期には自然に落ち着くことがほとんどです。ただし、症状が強い場合には医師による経過観察や対応が必要となります。
破壊性甲状腺炎
破壊性甲状腺炎は、甲状腺の組織が損傷を受けることによって、一時的に大量の甲状腺ホルモンが血中へ放出される病気です。このため、一時的に甲状腺機能亢進のような症状が見られますが、多くの場合、時間の経過と共に自然に改善します。
この病気には大きく分けて、炎症に伴って痛みを感じる「亜急性甲状腺炎」と、痛みをほとんど伴わない「無痛性甲状腺炎」の2種類があります。
亜急性甲状腺炎
破壊性甲状腺炎の一種で、甲状腺疾患の主な症状に加え、甲状腺(前頸部)の痛みと発熱を伴います。痛みを和らげるために内服薬が必要になる場合がありますが、ほとんどのケースでは、数か月以内に症状が自然に改善します。
無痛性甲状腺炎
甲状腺に痛みは生じず、徐々に損傷して機能低下が進むため、無痛性甲状腺炎と呼ばれます。血中甲状腺ホルモン値が一時的に低下する場合もありますが、ほとんどの場合、3か月以内に正常に戻ります。バセドウ病が改善した方にも見られる病気で、出産後に多く発生し、再発を何度も繰り返すことも珍しくありません。
甲状腺の検査
甲状腺の腫れや甲状腺ホルモンの異常が疑われる場合は、その診断のために検査を行います。エコー検査にて、腫れの程度やしこりの形などを観察できる簡単な検査です。血液検査では、FT3、FT4、TSHなどのホルモンを測定します。また、病気の原因となっている可能性のある「甲状腺に対する抗体」の量も調べます。甲状腺ホルモン濃度の異常は、コレステロールや肝臓の数値にも影響を及ぼすことがあります。貧血になることもありますので、一般的な血液検査も行います。
甲状腺疾患の治療
薬物療法
薬物療法では、抗甲状腺薬(甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬)を服用して、甲状腺ホルモンの合成と分泌を抑制します。甲状腺機能が安定しても、服用を止めると再発するため、自己判断で中止しないことが大切です。再発した場合は、治療を最初からやり直しますが、再開した時の方が、副作用が出やすいと言われています。このように、通常2~3年で薬を中止してみますが、中止すると症状が悪化するため、10年以上(副作用なく)薬を服用し続ける方もいらっしゃいます。
使用する薬は妊娠中や授乳中も安全であり、妊娠中や出産時に薬を中止して甲状腺機能亢進症を放置する方がかえって危険であるとも考えられています。
ただし、妊娠中や出産時は甲状腺の機能が変動しやすいため、甲状腺専門医の治療をお勧めします。
アイソトープ療法
アイソトープ(放射性ヨウ素)を含むカプセルを服用して、甲状腺ホルモンの分泌を減少させる治療法です。ご希望の場合は、提携している高度医療機関をご紹介します。
手術療法
手術療法では、甲状腺の一部または全部を切除します。場合によっては、手術後に甲状腺ホルモンを補充する内服薬が必要になることがあります。
また、甲状腺に腫瘍がある場合は、まず手術を行うことがあります。その場合は、手術前に甲状腺の機能を安定させる薬を服用していただく必要があります。
手術が必要と判断した場合は、連携する高度医療機関をご紹介します。
甲状腺疾患の治療においての副作用
治療は通常、抗甲状腺薬から開始します。抗甲状腺薬は効果が確立された薬ですが、新薬に比べて、副作用がやや多い傾向があります。主な副作用には、かゆみ、肝機能障害、まれに白血球減少があります。多くは治療開始初期に副作用が現れるため、最初の3か月間は2週間ごとに血液検査を行います。服用中に高熱が出た場合は、服用を中止し、医療機関にて白血球の検査を受ける必要があります。
まれに、アイソトープ服用後に目の症状が悪化する場合があるため、予防的にステロイド剤を服用することもあります。副作用とは異なりますが、アイソトープ治療後に甲状腺の働きが低下し、「甲状腺機能低下症」となることがあります。この場合、甲状腺ホルモン剤でホルモンバランスを補う治療が必要になります。使用するホルモン剤は、体内で自然に作られるホルモンと同じ成分であり、適切な量であれば副作用もほとんどありません。
なお、アイソトープの投与量は患者様の状態に応じて決定されますが、効果の現れ方には個人差があり、確実に治療するために、やや多めに投与する場合もあります。治療後1年ほど経過すれば、通院や検査も年1回程度で済むようになります。
甲状腺疾患がある人はこどもを作れる?
甲状腺機能低下症では、血液中の甲状腺ホルモン濃度を正常に保つために甲状腺ホルモン剤を服用していれば、正常に妊娠・出産することができます。バセドウ病でも、薬によって血液中の甲状腺ホルモン濃度を正常に保てていれば、妊娠・出産に支障はありません。逆に、赤ちゃんへの薬の影響を心配して服用を中止すると、バセドウ病が悪化し、流産や早産の原因になることがあります。服薬中の授乳も可能です。甲状腺疾患のない方でも、妊娠初期には胎盤のホルモンにより甲状腺ホルモン値が時的に上昇、あるいは産後に甲状腺炎を発症し、甲状腺中毒に至ることもあります。しかし、これらは通常、自然に治るとされています。
お問い合わせ
監修・執筆:福田浩之
| 役職 | 横浜橋クリニック院長 |
|---|---|
| 所有資格 | 日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本超音波医学会専門医/難病指定医/身体障害者福祉法第15条に基づく指定医師 |
| 所属学会 | 日本内科学会/日本消化器病学会/日本肝臓学会/日本超音波医学会/日本画像医学会 |
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阪東橋駅(横浜市営地下鉄)から徒歩5分
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当院は阪東橋駅から徒歩5分の場所に位置しているため、同じブルーラインの沿線上にある高島町や桜木町、関内、伊勢佐木長者町、吉野町、蒔田、弘明寺などからも患者様にご来院いただいております。
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