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舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法とは舌下免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を徐々に高めて症状を緩和する免疫療法です。アレルゲンを含む薬を舌の下に置き、数年間服用することで効果が得られます。即効性はないものの、5歳以上の方を対象に治療が可能であり、改善率も高いため、幅広く普及しています。
舌下免疫療法は、ダニアレルギーとスギ花粉アレルギーについては保険が適用されます。治療をご検討の方は、お気軽に当院の医師にご相談ください。
※当院では16歳以上の方を対象としております。

舌下免疫療法の種類

スギ花粉

スギ花粉アレルギーの症状を緩和する舌下免疫療法には、「シダキュア錠」が用いられます。5歳以上の方が治療の対象となります。

ダニアレルギー

ダニアレルギーの症状を緩和する舌下免疫療法には、「ミティキュア錠(鳥居薬品)」が用いられます。5歳以上の方が治療の対象となります。


舌下免疫療法による効果

舌下免疫療法は、正しい方法で一定期間継続して行うことで、アレルギー症状の改善や抑制が目指せます。症状が完全に消失しない場合でも、症状の緩和やアレルギー薬の投与量の減少に繋がる場合があります。
以下のような治療効果を得るためには、継続的な治療が重要です。治療をご希望の方、またはご検討中の方は、お気軽に当院の医師にご相談ください。

  • 生活の質(QOL)の向上
  • 抗アレルギー薬の投与量の減少
  • 鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の改善
  • 目の症状(目のかゆみ、涙目、目ヤニ)の改善

など


舌下免疫療法の対象となる方

舌下免疫療法は、ダニアレルギーやスギ花粉アレルギーによる通年性アレルギー性鼻炎と診断された方が対象の治療法です。治療開始前に、血液検査でアレルゲンを特定する必要があります。また、抗アレルギー薬による初期治療でアレルギー症状が改善しない場合に、舌下免疫療法を検討します。アレルギー症状の改善をご希望の方は、お気軽に当院へご相談ください。

舌下免疫療法の対象とならない方

以下のいずれかに該当する方には、舌下免疫療法を行えませんのでご注意ください。治療を受けた場合、呼吸困難、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、意識混濁、視野狭窄などの重篤なアナフィラキシーショックを起こす恐れがあります。
※当院では16歳以上の方を対象としております。

  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方
  • 口の中に傷や炎症がある方
  • 現在、歯科治療を受けている方
  • 重度の気管支喘息の既往歴がある方
  • 重度の心臓病の既往歴がある方
  • 免疫系に機能障害を引き起こす全身性疾患のある方
  • 悪性腫瘍のある方
  • 非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬などを服用中の方
  • 薬を舌の下に置いて服用が難しい、5歳以上のお子様

など


舌下免疫療法の流れ

1診察

舌下免疫療法の流れまず、舌下免疫療法が可能かどうか判断するための診察を行います。医師が治療可能と判断したら、治療の手順をご説明します。ご同意いただいた上で、初回治療の日程を決定します。

2治療開始

治療初日は、未成年の方は保護者様に同意書のご記入をお願いします。その後、院内にて薬を投与します。投与後30分程度、当院で経過観察を行いますので、院内にて安静が必要です。初回には受付から経過観察、お会計までの所要時間は2時間程度が目安となります。

3増量期

治療開始から14日間は、アレルゲンの投与量を徐々に増やしていく増量期となります。この期間には1日1回、各1~2分間、薬を舌の下に置いてから飲み込んで服用します。最初の7日間はアレルゲンの投与量を少なくし、8日目から通常の量に増やします。服用後の5分間は飲食やうがいを避けてください。

4維持期

増量期から15日目以降は、アレルゲンの量を一定に保ちながら薬の服用を継続する維持期となります。服用方法は増量期と同様に、薬を舌の下に1~2 分間置いてから飲み込み、服用後の5分間は飲食やうがいを避けてください。

舌下免疫療法の治療期間

舌下免疫療法は通常3年間続き、その間は毎月1回、通院にて経過観察のための診察を行います。3年後にアレルギー症状の改善が確認されれば、さらに数年間治療を継続できます。通常、治療期間は5年間で、治療終了後もアレルギー症状は抑制されたままとなることが期待できます。

舌下免疫療法の副作用

舌下免疫療法では、まれにアナフィラキシーショックが起こる場合があります。症状は軽度なことが多く、主に口内や耳、喉のかゆみ、腫れ、刺激感などがあります。症状が現れるのは通常、薬を投与した部位に限られます。副作用が持続する場合は、治療を中止しなければならないこともありますので、速やかに当院までご連絡ください。


舌下免疫療法の費用

舌下免疫療法には保険が適用されます。スギ花粉アレルギーやダニアレルギーなど、治療の種類によって費用が異なりますのでご注意ください。

内容 費用(3割負担の場合・税込)
初診(検査費用なども含める) 約5,000円
2回目以降(検査費用なども含める) 約3,000円

舌下免疫療法のよくある質問

治療を開始してから、どのくらいで効果が現れますか?

長期の治療が必要ですが、継続して治療を続けることで改善が見られる方が多くいらっしゃいます。ただし、効果が見られない方もいらっしゃいます。治療を受ける際には、その可能性もご理解いただいた上で、治療を一歩ずつ一緒に進めていきましょう。

治療期間中の通院頻度はどのくらいですか?

通常、4週間に1回程度の通院が必要になります。

治療期間は何年くらい必要ですか?

通常、3年以上の治療を目安としています。治療期間が長いほど効果が高まりますので、症状が改善してもできるだけ治療を継続することをお勧めします。長期の治療により、生活の質(QOL)の向上も期待できます。

舌下免疫療法でアレルギー疾患は完治しますか?

完全にアレルギーが治る可能性はありますが、効果は保証できません。例えば、花粉症の場合、治療後に約20%の患者様が完治し、約60%の患者様に症状の緩和が見られます。しかし、約20%の患者様には効果が見られなかったという報告もあります。

舌下免疫療法を終了すると症状は再発しますか?

効果は治療の終了後も持続すると予想されます。ただし、数年後に症状が悪化する方も見られます。その場合は、そこからさらに1~2年間の舌下免疫療法を行うと、多くの場合で効果が回復します。なお、スギ花粉アレルギーの舌下免疫療法は、6~12月の間に開始する必要がありますが、ダニアレルギーには季節的な制限はありません。

スギ花粉アレルギーとダニアレルギーは同時に治療できますか?

同時治療は可能です。ただし、治療開始時期の調整が必要になる場合があります。まず、スギ花粉アレルギーの治療を開始し、その約1か月後にダニアレルギーの治療を開始する必要があります。ご希望の方は、お気軽に当院へご相談ください。

スギ花粉アレルギーの治療は、いつ頃から始めるべきですか?

花粉の飛散期に治療を開始すると、重篤なアレルギー反応を引き起こす恐れがあるため、花粉の飛散がない6~12月の間に治療を開始してください。ただし、既に治療を開始している場合は、花粉の飛散期中でも治療を継続できます。

舌下免疫療法の薬は他の薬と併用可能ですか?

アレルギー症状が出た場合に、アレルギー治療薬の服用は可能です。ただし、経口ステロイド薬の内服は避けてください。一方、局所的に作用するステロイド点眼薬や点鼻薬は、治療中も使用できますのでご安心ください。