健康診断の結果を放置していませんか
健康を維持し、現在の健康状態を確認するためには、定期的な健康診断が重要です。しかし、健康診断は受けるだけでなく、結果を正しく理解し、必要な対応をとることも重要です。以下に当てはまる方は、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
- 毎年健康診断を受けているが、結果を確認していない
- 健康診断の結果を確認したが、何も対応していない
- 要再検査の指摘を受けたが、再検査を受けずにいる
- 要治療項目の指摘を受けたが、医療機関を受診していない
など
健診は「受けた後」が大切です
健康診断は、実は受診した後の対応が最も重要です。二次検査を放置してしまう理由は、「病気が見つかるのが怖い」「忙しい」「時間がない」など、人によって様々です。しかし、結果を放置することは望ましくありません。「生活習慣の改善」や、「再検査や詳しい検査の予約」などの行動を起こすかどうかが、将来の健康を左右します。ご自身の健康のため、ご家族様のため、そして未来の健康のため、健康診断を最初の検査だけで終わらせないようにしましょう。
健診後の検査・治療について
当院では、健康診断で異常や要精密検査を指摘された場合の再検査や治療はもちろん、結果に不安がある方、結果を詳しく知りたい方のご相談もお受けしております。
健診で指摘を受けた方は、お気軽にご相談ください。
土日も診療
阪東橋駅(横浜市営地下鉄)から徒歩5分
健康診断の結果はどう判断すればいい?
健康診断の結果は、「異常なし」、「要経過観察」、「要精密検査」、「要治療」に分類されます。それぞれの意味を理解し、適切な対応をとってください。
異常なし
検査結果が正常範囲内であるため、当面は心配する必要はありません。
要経過観察・要再検査
正常範囲外であるため数か月~1年以内に再検査を受ける必要はありますが、急を要するものではありません。生活習慣を改善することで、正常範囲に戻ったり、悪化を予防したりすることも可能です。当院では、患者様それぞれに合わせた詳しいアドバイスを行い、無理のない改善方法をご提案しています。お気軽にご相談ください。
要精密検査
さらに詳しい検査が必要な状態ですが、精密検査の結果、異常がないとわかる場合もあります。精密検査では、一般的な健康診断では発見できない病気の発見にも繋がります。「要精密検査」の指摘を受けた場合は、必ず受診するようにしましょう。
要治療
直ちに治療が必要な異常値が検出されたという状態です。正確な診断と最適な治療については、医師にご相談ください。
検査項目について
血圧
慢性的に高い血圧は血管に常に負担をかけ続け、動脈硬化、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高めます。ただし、高血圧は単一の血圧測定値だけでは診断できません。確定診断のためには、医療機関を受診する必要があります。また、ストレスなどの要因で血圧が上昇する場合もありますので、健康診断では通常よりも高くなる場合があります。そのため、ご自宅に血圧計があり、安静時の血圧を測定できる方は、数回測定してその結果のメモをお持ちいただくと、より正確な診断に役立ちます。
| 主な症状 | 自覚症状がないことが多い 時々頭痛やめまい、肩こりなどがある |
|---|---|
| 検査でわかる病気・状態 | 動脈硬化、ホルモン分泌異常、腎機能低下など |
| 検査項目 | 血圧測定・動脈硬化測定(CAVI)・心電図検査・レントゲン検査・血液検査・尿検査 |
血圧が低い場合の疑われる病気
- 本態性低血圧
- 起立性低血圧
- 心不全
- 心筋梗塞
- 不整脈
- 出血
- 脱水
- 下痢嘔吐
- 敗血症
- アナフィラキシーショック
- 薬剤性ショック
- 副腎不全
- 甲状腺機能低下症
など
血糖値
糖尿病は、血糖値が持続的に高くなる病気です。血糖値が高い状態が長く続くと、血管に負担がかかり、動脈硬化や脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが高まります。また、血糖値が高いと毛細血管にも悪影響を及ぼします。そのため糖尿病には、失明、足指の壊疽、透析治療を必要とする腎機能障害など、生活の質を著しく低下させる合併症の発症リスクが伴います。
健康診断などで血糖値の高さを指摘された場合は、速やかに医師の診察を受け、血糖値を効果的にコントロールすることをお勧めします。
| 主な症状 | 脱水、倦怠感、口渇、多尿、体重減少など |
|---|---|
| 検査で分かる病気や状態 | 糖尿病、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化に伴う脳梗塞、心筋梗塞、 |
| 検査項目 | HbA1c・HOMA・Cペプチド・尿糖・尿蛋白 |
血糖値が低い場合の疑われる病気
- インスリノーマ
- インスリン自己免疫症候群
- 肝硬変
- 副腎不全
- 甲状腺機能低下症
- 栄養不良
- 過量のインスリンや糖尿病治療薬の使用
など
コレステロール
LDLコレステロールと中性脂肪は、動脈硬化の原因となり、HDLコレステロールはそれを予防する働きがあります。LDLコレステロールと中性脂肪の値が高い状態を「高脂血症」と言います。また、HDLコレステロールの値が低い場合も、動脈硬化のリスクが高まります。これらの病気を総称して「脂質異常症」と言います。
脂質異常症では、個々の数値だけでなく、そのバランスも重要です。このバランスが長期間乱れると、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの発症リスクが高まります。その他の生活習慣病の有無も、リスク要因に大きく影響するため、適切な治療を受けて、症状を改善することが重要です。
HDLコレステロール
HDLコレステロールは、体内の余分なコレステロールを取り除き、肝臓に戻す働きがあります。動脈硬化の進行を予防する働きがあるため、「善玉コレステロール」とも呼ばれています。適度な飲酒や有酸素運動で増加しますが、喫煙、運動不足、肥満で減少します。
LDLコレステロール
LDLコレステロールは、肝臓に蓄えられたコレステロールを全身に運びます。増えすぎると血管壁に蓄積し、動脈硬化を促進するため、「悪玉コレステロール」とも呼ばれています。
中性脂肪
中性脂肪は、主に身体のエネルギー源として使用されますが、血液中に増えすぎると、動脈硬化を進行させる場合があります。中性脂肪の値は、肥満や過食(特に糖分や脂肪分の多い食品)、過度の飲酒、運動不足と関連しています。
| 主な症状 | 自覚症状がないことが多い |
|---|---|
| 検査で分かる病気や状態 | 動脈硬化 |
| 検査項目 | 総コレステロール・中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール |
コレステロールが低い場合の疑われる病気
- 甲状腺機能亢進症
- 肝硬変
- 栄養不良
- 悪性腫瘍
など
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームは、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予備軍であり、放置すると脳や心臓といった生命維持に関わる臓器に深刻な合併症をもたらす恐れがあるため、十分な注意が必要です。
| 主な症状 | 自覚症状がないことが多い |
|---|---|
| 検査で分かる病気や状態 | 高血圧、糖尿病、高尿酸血症、高脂血症、脂質異常症、心筋梗塞、脳卒中など |
| 検査項目 | 腹囲・BMI(体格指数)・体脂肪率・血圧・尿糖・トリグリセライド(中性脂肪)・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール・血糖値・ヘモグロビンA1c・肝機能 |
尿検査
尿検査は、泌尿器系の病気の有無を確認し、心臓病や糖尿病などを含む健康状態を把握するために行います。
| 検査で分かる病気や状態 | 腎臓病、泌尿器の病気、心不全、糖尿病など |
|---|---|
| 検査項目 | 採尿検査 |
尿酸値
尿酸は、体内でプリン体が分解される過程で生じる老廃物の1つです。魚卵やビールといったプリン体を豊富に含む食品を過剰に摂取したり、尿酸を身体の外にうまく排出できなくなったりすると、血中の尿酸値が高くなります。
| 検査で分かる病気や状態 | 高尿酸血症、痛風、尿路結石など |
|---|---|
| 検査項目 | 血液検査 |
尿酸値が低い場合の疑われる病気
- ファンコーニ症候群
- 肝障害
- 尿崩症
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
など
肝機能
肝臓は、身体にとって不可欠な代謝機能を担っており、栄養の吸収や毒素の排出、さらには消化に必要な胆汁の生成など、生命維持に欠かせない重要な役割を果たしています。
AST(GOT)・ALT(GPT)
肝細胞で生成され、肝臓が損傷を受けた際に血液中に放出される酵素です。肝機能の健康状態を示す指標として機能します。
γ-GTP
主に胆管で生成され、肝臓、腎臓、膵臓にも含まれる酵素です。胆管が詰まったり肝臓が損傷を受けたりすると、この酵素が血液中に放出されるため、肝機能の指標として有用です。飲酒量の多い方では、この値が高くなる可能性があります。
| 検査で分かる病気や状態 | 脂肪性肝疾患(SLD)、肝硬変、肝がんなど |
|---|---|
| 検査項目 | AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP |
貧血
貧血とは、血液中の赤血球が運ぶヘモグロビンの量が不足している状態を言います。
| 主な症状 | 倦怠感・疲労感、動悸、めまい、息切れ、立ちくらみ、爪がよく割れるなど |
|---|---|
| 検査で分かる病気や状態 | 鉄欠乏性貧血、心不全、白血病、出血、肝疾患、腎疾患など |
| 検査項目 | 血液検査 |
貧血で疑われる病気
- 鉄欠乏性貧血
- 再生不良性貧血
- 巨赤芽球性貧血(ビタミンB12・葉酸欠乏)
- 溶血性貧血
- 腎性貧血
- 骨髄異形成症候群
- 悪性腫瘍
など
心電図
心電図は、心臓の電気的な動きを波形として視覚化する検査であり、これによって、心臓の電気信号の伝わり方やその健康状態を評価することが可能です。
| 主な症状 | 倦怠感や疲労感、顔色が悪い、動悸、めまい、息切れ、立ちくらみ、浮腫みなど |
|---|---|
| 検査で分かる病気や状態 | 虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、不整脈、心筋症など |
| 検査項目 | 血液検査 |
心電図異常の疑われる病気
- 心房細動
- 心室性期外収縮
- 洞不全症候群
- 房室ブロック
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心肥大
- 心筋症
- 高カリウム血症
- 低カリウム血症
など
胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査は、X線を用いて胸部、特に肺、心臓、横隔膜などの臓器に異常がないかを調べる診断検査です。
| 検査で分かる病気や状態 | 肺炎、肺結核、心不全、気胸、肺気腫、肺がんなど |
|---|---|
| 検査項目 | 胸部レントゲン検査 |
レントゲン検査異常で疑われる病気
- 肺炎
- 肺結核
- 肺がん
- 肺気腫
- 気胸
- 胸水
- 心拡大
- 大動脈瘤
- 骨折
- 関節炎
など
